ライオンズクラブは、会員の力を結集し、地域の課題から世界の支援まで幅広く取り組む国際奉仕団体です。医療・福祉・教育・災害支援など、社会に実践的に貢献しています。

ライオンズクラブは、「Liberty Intelligence Our Nation’s Safety(自由を守り、知性を重んじ、国の安全を守る)」の頭文字をとって名付けられた、世界最大級の国際的奉仕団体です。1917年にアメリカで誕生して以来、現在では世界200以上の国や地域に広がり、140万人以上の会員が活動しています。

その活動は非常に多岐にわたり、地球環境問題の改善、献血や骨髄バンクへの協力、臓器移植支援、薬物乱用防止、青少年の健全な育成、高齢者や障がい者への福祉活動、災害への緊急対応、さらには国際的な教育や医療支援など、幅広い分野をカバーしています。
行政や企業では手の届きにくい課題にも率先して取り組み、地域社会のニーズに応じた活動を続けているのが大きな特徴です。

ライオンズクラブの目的は?

ライオンズクラブの基本理念は、ただ一つ「奉仕」です。私たちにとって奉仕は単なる行動ではなく、存在意義そのものであり、クラブのすべての活動の中心にあります。

ライオンズクラブは国連の設立当初から密接に関わり、1947年以来、国連・経済社会理事会の顧問的地位を有する数少ない国際NGOの一つとなっています。これは奉仕活動が世界的に認められ、信頼されている証です。

また、1925年の年次大会で、ヘレン・ケラー女史が「盲人への援助」を訴えたことをきっかけに、視覚障がい者支援はライオンズクラブにとって最も重要な奉仕活動の一つとなりました。失明を防ぐための病院建設や治療支援など、多くの国で成果を上げています。

今日に至るまで、医療・教育・福祉・災害支援といった幅広い分野で、「今必要とされていること」にタイムリーに応え続ける姿勢が、ライオンズクラブの大きな強みです。

ライオンズクラブの活動は?

ライオンズクラブの活動は、世界規模での国際的な取り組みだけでなく、地域社会に根ざした実践的な奉仕が中心となっています。
各クラブは地域に密着し、住民の声を聞き、目で見て、実際に行動することで「その土地に本当に必要とされている奉仕」を見つけ出します。

その活動は、会員一人ひとりの自主的な取り組みに加え、クラブとしてのチームワークを発揮することで大きな成果を生みます。
さらに、同じ地域に複数のクラブがある場合には、互いに協力し合いながら、より効果的で広がりのある活動を展開することもあります。

私たちはこれらの活動を「アクティビティ」と呼んでいます。アクティビティは単なる募金や寄付とは異なり、会員自身が力を出し合い、汗をかき、社会に具体的な貢献をしていくものです。

ライオンズクラブは社交クラブでも慈善団体でもありません。地域と世界をつなぐ国際的な奉仕組織として、一人では実現できない大きな活動を会員全体の力で形にしています。そこにこそ、ライオンズクラブの存在意義があります。

私たちのビジョン

ライオンズクラブが描く未来は、 「誰もが安心して暮らせる、持続可能で希望ある社会」 です。

その実現のために、私たちはこれからも挑戦を続けていきます。

  • 地域に寄り添い、必要とされる場所で、最も必要とされる支援を届けること。
  • 子どもや若者の成長を応援し、未来を担う世代に希望のバトンを渡すこと。
  • 高齢者や障がいのある方を含め、すべての人が尊重され、安心して暮らせる社会を築くこと。
  • 環境問題や災害といった地球規模の課題に立ち向かい、行動をもって解決に近づけること。
  • 国や地域の枠を越え、世界中の仲間と協力して、人類の共通の幸せを追求すること。

ライオンズクラブは、過去の実績にとらわれず、 「今、社会が求めていること」 に応える存在であり続けます。

私たちが目指すのは、奉仕の心を未来へつなぎ、地域から世界までを笑顔でつなぐこと。
その歩みは小さくとも、一歩一歩が確実に、次の世代のより良い明日を形づくります。

PAGE TOP